
thanks-log
APPOverview
特定の人への“ありがとう”を贈るアルバムアプリのプロトタイプ。(Reallogの前身プロジェクト)
Tech Stack
- Prototype
開発中のため、まだ公開していません
「ありがとう」だけを集めるアルバム
thanks-log(サンクスログ、仮称)は、大切な人への「ありがとう」を、卒業式や母の日、部活の引退のような日に向けてみんなで集め、1冊のデジタルアルバムにして贈るためのアプリです。集めた写真や声から、おまけとして動画を作ることもできる。そんなサービスを考えていました。
たとえばこんな使い方です。
- 母の日に向けて、毎日お弁当を作ってくれたお母さんへの「ありがとう」を少しずつためて、当日にアルバムにして渡す
- 部活の引退試合に向けて、部員全員でグループを作り、引退する先輩への感謝をそれぞれが投稿する。当日、全員の「ありがとう」が詰まった1冊として完成させる
- 両親の結婚記念日に向けて、離れて暮らす兄弟でグループを作り、それぞれの感謝や孫の写真を寄せて贈る
まだ企画と設計の段階で、アプリとしては作っていません。この設計をもとに生まれたのが、今設計している Reallog です。
主役は「動画」ではなく「集めること」
最初は、日々の記録を自動で短い動画にまとめる SetLog というアプリに着想を得て、最終的な形は「動画」だと考えていました。でも考え直した結果、このサービスの価値は動画編集ではなく、集めることにあると判断しました。
誰かのために思い出をまとめようとすると、LINE で写真や動画を送り合い、誰か1人(たいてい幹事)がそれを集めて整理することになります。この「集めて整理する」負担が、実はとても大きい。一方で、素材から自動で動画を作る機能自体は、ほかのアプリでもできることです。
そこで、アルバムを主役にしました。アルバムなら、動画の生成に失敗することも、BGM の著作権で悩むこともなく、必ず完成させて贈れます。動画はうれしいおまけという位置づけです。
締切が、続ける力になる
thanks-log は、必ず最初に「誰に、何の機会に、いつ贈るか」を決めてから始めます。
期限のない「ありがとう集め」は、終わりの見えない宿題になって、たいてい途中で止まります。卒業式や母の日のように、もともと生活の中にある感情の節目を締切にすれば、終わりのない作業が「その日までの短距離走」に変わります。
投稿の形も固定します。1回の投稿は「写真か短い動画を1つ、それにひとこと」だけ。長い文章を書かせるのではなく、10秒の声や1枚の写真で気軽に残せるようにします。形がそろっていると、集める行為が軽くなり、集まった素材が均質で美しいアルバムになります。
「ありがとう」以外は書けない
誕生日やお祝いの寄せ書きを集めるサービスは、すでにいくつもあります。thanks-log がそれらと違うのは、主題を「ありがとう」だけに絞っていることです。何でも書ける寄せ書きではなく、感謝を贈るための道具であることを、投稿の形そのもので保つ設計にしていました。
もう1つの違いは、送別会の直前に一度だけ集める道具ではなく、贈る日に向けて日々少しずつためていく習慣にしたかったことです。若い世代が SetLog のようなアプリで「ゆるく日々を記録する」ことに慣れているなら、その習慣を特定の誰かへの感謝に向けて、贈り物として着地させられるのではないか。この仮説が、サービスの成否を分ける一番の賭けでした。
サプライズを、仕組みで守る
「ありがとう」のアルバムは、たいていサプライズで贈られます。だから、贈る相手に中身がばれないことは、見た目の工夫ではなく仕組みの側で保証しなければいけません。
一番気をつけたのが通知です。もし贈る相手も thanks-log を使っていて、「あなた宛てのプロジェクトが作られました」という通知が飛んだら、その時点でサプライズは台無しです。そこで、宛先として誰かを指定しても、その人には一切通知が飛ばないことを、データの決まりとして最初に固定しました。アルバムが完成しても自動では知らせず、作った人が自分の手で渡した瞬間にだけ届くようにしています。
メンバーどうしの見え方も選べるようにしました。ふだんは、お互いの投稿が見えるほうが「みんなで作っている」感じが出て楽しいはずです。一方で、メンバーにも完成まで秘密にしておきたい場面もあります。そういうときは、各メンバーには自分の投稿だけが見えるようにできます。全体を編集したり不適切な投稿を取り除いたりするために、作った人だけはすべての投稿を見られます。
開ける瞬間を、どう作るか
設計の中で一番こだわったのが、完成したアルバムを相手が開く瞬間(お披露目)です。
ここで大事にしたのは、感動を BGM に頼らないことです。流行りの曲をかければ手軽に盛り上がりますが、著作権の問題がついて回ります。代わりに、「封を開ける」という所作、何人から何件の「ありがとう」が集まったかという数、そして寄せられた本人たちの声や手書き、表情で、その瞬間を作ろうと考えていました。
アルバムを受け取る人には、アプリのダウンロードを求めません。感動の場面で「まずアプリを入れてください」と言わせたくないので、完成したアルバムは Web のリンクや QR コードで開けるようにする設計でした。
Reallog へ
thanks-log の設計を固めた数日後、「1年間のクラスの思い出を、みんなで1つに」という別のアイデアが出てきました。そこで thanks-log の設計一式を読み直し、その骨組みを借りて考え始めたのが Reallog です。
Reallog では、thanks-log の中心だった「贈る相手」「サプライズ」「贈る日という締切」を取り払い、固定のグループが1日1回ずつ思い出をためていく形にしました。同じ「みんなで持ち寄る」でも、贈り物のアルバムと内輪の SNS では、決めるべきことがまったく違います。それでも「制約が作りやすさを生む」という考え方は、そのまま引き継いでいます。
thanks-log を触ってみる
特定の人への“ありがとう”を贈るアルバムアプリのプロトタイプ。(Reallogの前身プロジェクト)
開発中のため、まだ公開していません




